VRリハビリ「カグラ」をすると自然に体幹が強化され、筋緊張も軽減し歩行の際に重要な重心移動がスムーズになります。また、体幹がしっかりすることで上肢や下肢の動きにも変化が現れてきます。
麻痺や、すくみ足(始めの一歩が出にくくなること)、小刻み歩行(歩幅が狭くなり腕の振りも悪くなること)、痛みや痺れなどにも変化があらわれ、脚が出やすくなったり、歩幅も広くなります。
重心が後方に倒れがちな方も、手放しでまっすぐ立てたり、首が上がって姿勢がよくなったりします。
例えば、パーキンソン病の患者さんには、ジスキネジア(不随意運動)と言って、自分の意志とは関係なく身体が勝手に動いてしまう症状が出ることがあるのですが、それが軽くなってきたという方もいます。
mediVRカグラは歩行に必要な運動機能と姿勢バランス、認知機能を総合的に評価し、訓練するための医療機器です
“上を見て手を伸ばす”などの動きを通じて普段使わない筋肉が刺激され、“左右交互に手を伸ばす”ことで歩行の際のバランスが鍛えられます。
木でたとえると、体幹が幹で手足はそこから生えている枝、体幹がぐらぐらしていたせいで手足も落ち着かなかったのが、VRリハビリによって体幹が鍛えられたために症状が安定してきたのです。
「従来のリハビリは、患者さんに『1、2』と声掛けをして足を出しやすくしたり、棒を置いてそれをまたいでもらうことで歩幅を広くしたり、といったもので、同じ動作を繰り返す反復訓練による末梢から脳へのフィードバック(FB)が中心でした。
そのため患者さんの深部感覚(身体の存在や位置、重量や動きを感じ取る機能)を刺激することがなかなか難しく改善には限界がありました。
また、リハビリを支援する側の人的な手腕とリハビリを受ける側の患者側の意欲に大きく依存してきました。そのためセラピストの個人の技量で効果に差が生じてしまうことや、受ける側の意欲がなければ効果を高めることが出来ず、患者様をやる気にさせることもリハビリを行う上で重要でした。
しかし、「VRカグラ」でのリハビリは、リハビリの効果を上げるための数々の仕掛けが盛り込まれています。楽しんで動いているうちに脳のプログラムを再構築し出来なかったことが出来るようになって行きます。
VRゴーグルをつけているため自分の身体の位置や状態が見えないために、直接脳が刺激されます。
対象との距離はどれくらいなのか、どれくらい身体を前に倒して、どれくらい手を伸ばせばキャッチすることができるのかなど、自然と深部感覚まで刺激することができ、かなり立体的なリハビリができます。
身体を右前方傾けて脇を伸ばし、次は左横に向けて身体を捻って……と繰り返し、成功すると振動や音や視覚情報などで成功体験を獲得できます(脳から末梢へのフィードフォワード(FF))。
正常な動きを獲得することで、間違った脳へのフィードバックが減少し、筋肉の過緊張や神経の興奮による痺れや痛みも軽減、自然な重心移動や身体の動かし方のコツを掴み、自然と体幹がしっかりし歩行も改善します。
体幹がしっかりしてくると末梢の動きも良くなって来ます。身体の中心に近いところから順に症状が改善し手指の動きにも変化が出てきます。
今まで、改善が難しかった高次脳機能障害、運動失調症状、認知症、パーキンソン病、小児麻痺等から慢性疼痛、フレイル、サルコペニア…等々「図2」様々な症例に効果が出ています。
リハビリテーション科 | |||
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整形外科 | 神経内科 | 脳神経外科 | |
股関節疾患(術後) 膝関節疾患(術後) 肩関節疾患/五十肩 脊髄疾患(梗塞) 腰椎圧迫骨折/腰痛 リュウマチ関連疾患 |
脳梗塞/脳出血(術後) 失調/片麻痺 パーキンソン病/ 多系統萎縮を含む神経変性疾患 高次脳機能障害/認知症 水頭症や脳腫瘍(術後) 内耳機能障害(慢性めまい症など) |
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麻酔科(ペイン) | 精神科(抑うつ) | 腫瘍科(各種癌リハ) | 小児科 |
慢性疼痛 線維筋痛症 神経因性疼痛 複合性局所疼痛症候群 |
うつ病 統合失調症 不安障害 |
抗がん剤関連の副作用 廃用症候群/サルコペニア ケモブレイン 末梢神経障害 手術関連後遺症 ステロイドミオパチー |
脳性まひ 発達障害 注意欠如多動性障害 |
|図 2| mediVR カグラⓇ の応用可能疾患 便宜的に疾患名と症候を同列表記している.赤文字は特に応用が進んでいる疾患・症候領域を示す
従来のリハビリテーションは FF (脳から末梢)から FB (末梢から脳)に至る連携部分(FF-FB)が不十分であると考えており,そのことが本機器開発の着想に繋がった.この FF-FB が不十分な具体例としてスイカ割りを想像すると理解しやすい.スイカの位置に確信をもてずに棒を振り下ろすことは FF が弱いことを,目隠し状態では「当たった」と言われても成功の程度を実感しにくいことは FB が弱いことを意味している.
この状態でいくら練習をしても,正しい動作の運動学習は進まない.そして,良質な運動学習には FF-FB の連携に加えて動作の多様性と十分な反復回数が必要であると考えられており8,9),mediVR カグラⓇ では例えば 10 分間で 100 回以上のリーチング動作を促すことで,脳の可塑性を最大限まで高める工夫がなされている
適応と禁忌 mediVR カグラⓇ は歩行(姿勢)機能,上肢機能,認知機能,内耳機能障害および慢性疼痛に対して適応となる.また,脳の機能統合を介してその効果を発揮すると考えられるため,基礎疾患に依存せずにきわめて幅広い疾患で臨床応用されている(図2).
本コースはご利用者様のお身体の状態や目標などから頻度.時間.期間などをお選び頂けます。
1回券 | 11回券 |
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5,000円 | 50,000円 |
1回券 | 11回券 |
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10,000円 | 100,000円 |
1回券 | 11回券 |
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15,000円 | 150,000円 |
1回券 | 11回券 |
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20,000円(カウンセリング+VRリハビリ+運動療法) | 200,000円 |
VRリハビリ+運動療法
VRリハビリと運動療法を組み合わせることで、
脳の再構築された良いデータが定着しやすくなり、改善のスピードがより早くなります
完全にマンツーマンで、オーダーメードのプランを、
国家資格を持った専門スタッフより提供しております。
また、自宅で行われる自主トレーニングも提案いたします。
税込100,000円
60分/週2回/全11回