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2021年8月20日
起き上がり part2
基本動作
起き上がり方の方法2は、横向きから身体を起こす方法です。寝返りをしたときの腕の位置により、起き上がるときの支持面が身体の背中から腕へと変化します。起き上がるときの支持は、肘から手先までの接触面と、横向きになったときの体と下半身の横の接触面になります。そのため、腕を横に広げるほど支持が広くなり安定し、頭を持ち上げたときに身体の圧力の中心が支持している腕にスムーズに移動し易くなるため重心の移動が容易になります。次に肘を伸ばしながら頭を上げていき、重心の位置を高くしていきます。その際、頭の位置が重要になります。頭を大きな弧を描くようにして起き上がると、小さな腕の力で起き上がることができます。例えば、山を登るときは、まっすぐ登山すると距離は短くなりますが、勾配が急になり大きな力が必要です。逆に、螺旋上に登山すると距離は長くなりますが、勾配が緩やかになり小さな力ですみます。理屈はこれと同じです。
ベッドの中央から寝返ると腕をつくスペースが狭くなるため、寝返る前にあらかじめ、寝返る方向と反対側に体をずらして、腕をつくスペースを広く確保することがポイントです。
また、起き上がる動作を介助する場合は、動作のできない部分だけを介助することが重要です。頭をちょっと持ち上げることだけで出来ることも多いのです。自分の力を使っていただくことで身体機能の維持、向上につながります。
起き上がりが困難な場合は、ベッドの背上げ機能など福祉用具を上手に利用するのも1つの方法です
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